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e-Learning World 2002/プレゼンテーション in NTT-Xブース
富士ゼロックス総合教育研究所 ビジネスプロデュース部 深見 研志 (2002.07.24)
7月24〜26日に開催された「e-Learning World 2002」のNTT-Xブースにおいて弊社ビジネスプロデュース部の深見研志がプレゼンテーションを行いました。ここではその概要をお伝えします。
 
■プロローグ
■Program1:「eラーニングの変化と発展の形」
ATSDの変化
顔を変えるeラーニング
単独ではなくなるeラーニング
消え行くLMS
■Program2:「コンピテンシーとeラーニング」
富士ゼロックスのコンピテンシー・マネジメント
コンピテンシーとは
富士ゼロックスのコンピテンシー・モデル
SkillSoft社(旧SmartForce社)“インターパーソナルスキル”
インターパーソナルスキルとコンピテンシーのリンケージ
 
プロローグ
   

拡大図

ロストワールドとルネッサンス…あなたは、どちらの絵に興味を惹かれますか?まず左側の絵ですが、これはロストワールドの映画のつもりです。映画の中では死滅してしまった恐竜のDNAを使って復活させるというスリルに満ちた冒険ストーリーでした。そして右側はダビンチが描いた人体比例図で、ルネッサンスを意味しています。
実はこれは心理ゲームです。ロストワールドを取るかルネッサンスを取るかで、皆さんのeラーニングへの適応性を見ようというものです。

<ロストワールドを選ばれた方>
恐竜は何億年も前に地上から消えてしまいました。では何故、死滅してしまったのでしょう。ダーウィンの「種の起源」によりますと、「環境変化に適応できる生物のみが生き残ることができる」自然界の厳しい掟を暗示しています。

<ルネッサンスを選ばれた方>
ルネッサンスはご承知の通り、14〜16世紀に起こったイタリア文化・芸術の復活、人間中心の新たな「復活」を暗示しています。また、ドラッカー <http://drucker.diamond.co.jp/> は最近の著書で、「急激な変化の時代にあっては、生き残れるのは、自ら変化の担い手、つまりチェンジリーダーとなる者だけである」とも言っています。

これだけの目まぐるしい変化の中では、この恐竜(ロストワールド)のように、日常化している環境の変化に対して何も手を打てずに死滅してしまうか、それとも「変化はコントロールできない、できるのはその先頭に立つことだけである」というドラッカーの言うルネッサンスの道を選ぶかということです。

 
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Program1:「eラーニングの変化と発展の形」
 
ASTDの変化
   

拡大図

今年6月にニューオリンズで行われました人材開発に関する世界最大のフェア「ASTD」に参加してきました。この中から、「eラーニングの変化と発展の形」についてご説明させていただきます。

今年のASTDは参加者総数が約8,000名、海外参加国としては、韓国を筆頭にカナダ、日本など77カ国、約2,000人が参加しました。6日間の会期の中でテーマごとに約300のコンファレンスが開催され、そして最後の2日間は約350社のエキジビションが出展されるという、文字通り世界最大の教育フェアでした。

この図は、私どもFXLIが毎年定点観測としてフォローしておりますASTDのテーマを図示したものです。上の方は政治経済の動向を示しています。また下の方はその時のASTDに多く見られたキーワードになっています。

上部の方ですが、90年代後半に拡大した米国ネットビジネスは2001年以後のネットバブルの崩壊、そしてあのセプテンバー11とエンロンやワールドコムなどの企業会計問題、あるいはコーポレートガバナンスの混乱により景気停滞を招いているという状況認識です。下の方では、ASTDで目立ったキーワードが時系列に示されていますが、eラーニングに関するものは昨年と同様に第一位でした。その他にも、ナレッジ・マネジメント、リテンション、リーダーシップなどに関するものが目立っておりました。

全体的には、昨年度に比べますと、eラーニングは企業内での制作・活用レベルが拡大し、一般化段階に入ったといえます。以前予測されていた市場拡大(2003年16,659Mドル)の数値予測に対しては遅れ気味の成長であるものの、社会への浸透が高まり、eラーニングの質的有効性は確実なものとなってきています。またインストラクショナル・デザインによる教材品質向上への関心の高まり、さらにeラーニングはナレッジ・マネジメント、eCRM、eHRM(eヒューマンリソースマネジメント)などとの戦略一貫性を強めて拡大しているといった印象を受けました。その変化の様子をいくつかご紹介したいと思います。

 
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顔を変えるeラーニング
   

拡大図

このプレゼンテーションはeラーニングの発展していく姿を示したものです。
この図の3つはeラーニングがブレンデッドに発展し、NetworkabilityやWeb Basedなどの利点を生かしてナレッジ・マネジメントやナレッジコミュニティーとの親和性を高めていくという変化です。

そして、これは次のブロックでもご説明しますが、eラーニングはブレンディングのアーキテクチャが構築されていく中で、確立された一つの教育分野ではなくなるという変化です。学習者を中心においた考え方へと変化する中で、企業全体の戦略との連携を推進するチーフインフォーメエーション・オフィサーやチーフナレッジオフィサーといった役割を持ったリーダーの指導力が発揮されるようになってきます。そして学習成功のモデルは、スピードを伴ったコンピテンシーの構築へと変化していきます。

その結果、学習の輪はファイアウォールに守られたイントラネットの世界からeSCMやeCRMのようなエクストラネットに展開され、さらにはインターネットを通じて顧客の増大へとつながっていく、新たな価値を生み出していくことでしょう。このように良いことずくめでいけば、もうeラーニングを導入しない企業はないということになります。

 
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単独ではなくなるeラーニング
   

拡大図

例えば、以前はビデオ学習やカセットテープ学習というものがありました。しかし、これらは教育効果を上げるため、現在では一つの教育ツールとして、あるいは学習機能の一つとして位置づけられます。これと同じようなことがやがてeラーニングにも起こって来るというわけです。

これまでのクラスルーム教育をはじめ、非同期型/同期型のeラーニングやコーチング、メンタリング、フィールド経験、シミュレーション、さらにはナレッジ・マネジメントなど、これまで以上に学習機能のオプションが増えることで、私たちは教育の目的に合った機能を必要に合わせて組み合わせていくことになるでしょう。つまり、eラーニングかクラスルームかのどちらかを選ぶ二者択一の問題ではなく、目的と効果の問題になっていくと思われます。

 
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消え行くLMS
   

拡大図

これは大変ショッキングな表現です。eラーニングはナレッジ・マネジメントとの親和性が高いことから、今後社内や社会のコミュニティへのナレッジ・マネジメントのツールとして利用が高まっていくことでしょう。さらにはERP、eCRM、eHRMなどの企業戦略展開あるいは定着のためのツールとしての役割を高めていくことになると思われますが、このチャートはそういう意味でのLMSの発展性を示しています。

現在、企業全体のインフラとしてERPやeCRM、あるいはeHRMなどが導入されてきていますが、LMSは主としてeHRMの学習エンジンとして活用されています。しかし、将来は基幹システムとの一貫性を強め、その中にそれぞれ組み込まれていくことになるでしょう。そういう意味でLMSは消えていくというレトリカルな表現になっています。近年、コンピテンシー・マネジメントを伴った形でeラーニングを導入される企業が増えているのは、この変化の表れと言えます。

 
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Update 03/07/29 (C) Copyright Fuji Xerox Learning Institute Inc. 2003 All rights reserved.